TIPは、ARPANETにおいてユーザーのターミナルとネットワークを接続するために開発されたデバイスです。一台のTIPは最大63台のターミナルを同時に接続でき、学術機関や軍事施設の利用者が遠隔地から直接ネットワークリソースにアクセスすることを可能にしました。この機能により、ARPANETの利用範囲が劇的に広がり、ネットワークを実用的なツールとして普及させる大きな役割を果たしました。また、TIPは異なるターミナル間のプロトコル変換も行い、さまざまなシステムをシームレスに接続することを実現しました。これは、現代のアクセスポイントの先駆けと言える技術革新でした。