1989年、ティム・バーナーズ=リーは、ヨーロッパ粒子物理学研究所(CERN)において、インターネットを基盤としたハイパーメディアの枠組みである「ワールドワイドウェブ(World Wide Web)」を発明しました。彼は1990年に初のウェブクライアントとサーバーを開発しました。また、彼が定義したURI、HTTP、HTMLの仕様は、ウェブ技術が普及する中で改良されました。彼は1994年に設立されたウェブ標準化団体「World Wide Web Consortium(W3C)」のディレクターを務めています。W3Cは、相互運用可能な技術(仕様、ガイドライン、ソフトウェア、ツールなど)を開発し、ウェブの潜在能力を最大限に引き出すことを目的としています。また、2009年に設立された「Web Science Trust(WST)」の創設ディレクターでもあり、テクノロジーによってつながる人類を対象とした学際的な研究であるウェブサイエンスの研究と教育を推進しています。さらに、2009年に設立された「World Wide Web Foundation」のディレクターも務め、ウェブの可能性を広げて人類に貢献する取り組みを調整しています。